本人がもてなす文化?フィリピンの「人生の節目の行事」誕生日と成人式編

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、現在フィリピンは入国制限がかかっています。また、各施設の営業状況が変わっている可能性があります。ご利用の際は公式HP等にてご確認ください。大変な時期が続きますが、少しでも旅行の楽しさを味わっていただけるよう、引き続き情報をお届けいたします。

Mabuhay to Everyone! きむ(@kim_dti)です!

 

1年に1度の誕生日、みなさんはどのように

過ごしていますか?

 

周りからお祝いしてもらったり、プレゼントをもらったり、おいしい料理を食べさせてもらったりなど、日本では「誕生日の人が周りに〇〇してもらう」というスタイルが一般的ですよね。^^

 

一方でフィリピンでは、◯◯歳になると特別に豪華な誕生日会を開く習慣があります!

 

今回はフィリピンでの誕生日会について、フィリピンで生まれたハーフの私の経験を基にご紹介させていただきます!

 

※先日、「フィリピンの人生の節目シリーズ〜洗礼式編〜」をご紹介させていただきましたので、よろしければお読みください。^^

 

フィリピンの「人生の節目」
1. 洗礼式
2. 誕生日会と成人式 ←今回はこちら
3. 結婚式
4. お葬式

 

フィリピンでは誕生日をどう祝う?

 

フィリピン人にとって誕生日はとっても大切な日で、毎年家族や大切な方達とお祝いをします。

 

先程、誕生日の過ごし方として日本では「誕生日の人が周りに〇〇してもらう」スタイルが一般的とお話しましたが、フィリピンでは全く逆で「誕生日の人が周りに〇〇してあげる」スタイルが一般的です。

 

なので、誕生日の人(まだ子どもであれば両親)が会場・料理・催しを準備し、誕生日会にかかる費用は全て誕生日の人が支払います。

 

誕生日会では麺類を食べる?

 

フィリピンでは誕生日を迎えると必ずと言って良いほど、パンシットやスパゲッティー、パラボックなどの「麺類」がよくでてきます。

 

麺のように長いものには縁起が良いと言われていて、それを食べると長生きするという意味が込められているようです。^^

 

特別な誕生日の年齢とは?

フィリピンで人生の節目として大切にしている年齢は、1歳・7歳・18歳 (女の子)・21歳(男の子)で盛大に豪華にお祝いします。

 

1歳

 

生まれてきてから初めての誕生日。まだまだ貧富の差が激しいフィリピンでは、乳幼児で死亡してしまうケースが多いといわれています。

 

この1年間、無事にすくすく育ってくれたことへの感謝の気持ちを込めて盛大にお祝いします。

 

 

7歳

 

キリスト教徒が約9割のフィリピンでは、7歳はファーストコミュニオンを迎えるとても大切な年齢と言われています。

 

キリスト教徒のファーストコミュニオンは、洗礼後2度目の大切な儀式です。洗礼式では生まれてからすぐに親の意思で「キリスト教徒への仲間入りの宣言」をしましたが、ファーストコミュニオンでは、「自分の意志でキリスト教徒になることを宣言」します。

 

当日は教会にて、キリストの体と血を象徴するパンとぶどう酒をいただく事で、キリストの心と一体になるという意味が込められている儀式です。

 

18歳、21歳

 

日本で言うと成人式。フィリピンではDebut(デビュー、デブー)と言われています。

 

男の子の場合は意外とあまり盛大に誕生日会を行いませんが、女の子の場合は全く逆で、親戚や友達、知人などたくさんの方を招待して豪華に盛大に誕生日会を行います。

 

一言で表すとしたら、まるで結婚式のような感じ ♪

 

 

※私は日本の成人式に参加したので、フィリピンのDebutはやってないんですが、私のフィリピンハーフの友達はフィリピンでもDebutをやって、日本でも成人式に参加した子もいました。羨ましいいいい!笑

 

特別な誕生日会ではどんな事をするの?

誕生日会当日は、

主催者によって催しは異なりますが、主にMCが進行。

 

スピーチやムービー鑑賞、ゲーム、ダンス、カラオケ、お祈り、食事などなど、事前に決めたプログラムに沿って進行していきます。

 

 

ゲームでは、椅子取りゲーム、ストップダンス、ピナータ、パビティン、クイズなど、小さい子どもから大人まで楽しめるものばかり。

 

これがかなり盛り上がります。笑

 

 

※私は親世代がやるストップダンスがとっても大好きで、毎回お腹を抱えるほど爆笑していました。笑

 

ちなみに、女の子のDebutではドレスのお色直しや社交ダンスがあります。男性18人(事前に選抜されます)から一輪のバラをもらって、順番に一緒にダンスをします。

 

最後にバラをもらうのはお父さんか恋人、大切な人が多いのですが、その瞬間はとてもジーンときます。涙

 

まとめ

フィリピン人にとって誕生日は、この1年間、無事に過ごせた事に感謝の気持ちを周りに示すとても大切な日。

 

誕生日はたくさんの方達と幸せをシェアする日とも言われています。

 

 

たくさんの方に幸せをシェアする分、もちろん、お金の負担もだいぶ大きくなります。

 

※私のいとこは周りにお金を借りてまで盛大に誕生日会を開催していました。結構フィリピンではそういうケースも多いようですね。

 

やはり日本に長く住んでいると、「たくさんの方を呼ぶと1人1人におもてなしをしないといけない、お金がかなりかかってしまう、流石にきつい…」と言う意見をよく聞きます。

 

時と場合にもよりますが、私もそうだなぁと思ってしまう部分も…。

 

※今は笑い話になりますが、実際に私の日本人の父とフィリピン人の母も付き合いたて当初は、金銭感覚が合わずこういうパーティーの時にお金をパァーッと使ってしまう事に対してよく揉めてたようでした。笑

 

幸せをシェアするのはもちろんとても素敵な事。

 

ただ、計画性のないお金のシェア(後先考えずお金をパァーッと使ってしまう)だけは注意したいものですね。

 

フィリピン人の思考や日本人の思考を理解し尊重して、両国の良い点を参考にバランス良く生きる事が大切だなぁと日々思います。^^

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は「人生の節目の行事〜誕生日会と成人式編〜」についてご紹介させていただきました。

 

次回は、フィリピンの結婚式についてご紹介させていただきます!

 

フィリピンの「人生の節目」
1. 洗礼式
2. 誕生日会と成人式
3. 結婚式 ←次回のテーマはこちら!
4. お葬式

 

お楽しみに〜!それでは、てんきゅぽ〜〜〜〜!


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