クマインカナ?たくせき(@takuseki57)です。
世界的に猛威を奮っている新型コロナウイルス。
新たにデルタ株が出現し、世界各地で感染がさらに拡大しており、なかなか終息の目処が立たない状況が続いていますよね。
フィリピンでも依然、感染は拡大しており、今やどんなに気をつけていても、いつコロナに罹ってもおかしくない状況になってきています。
そんな中、フィリピンでコロナに罹り、病院に入院された日本人の方から、実際の様子をお聞きすることができました。
入院費用や気をつけるべき点なども伺ってますので、参考にしてみてください。
実際にフィリピンでコロナに罹った日本人の情報はあまりなく、体験を元に実際の様子や注意事項などをお聞きできる機会は大変ありがたいです!
> インタビュー内容は動画でも見ることができます(動画はこちら)
インタビューを受けてくださった荒木さん
今回、荒木さんより弊メディアにご連絡をもらい、インタビューをさせていただくこととなりました。
荒木さんは、2020年1月にフィリピン・セブに語学留学に訪れていたところ、コロナにより留学を途中で中止せざるをえなくなりました。
そのままフィリピンでの生活を考え、ルソン島のタガイタイ(マニラ首都圏の南部)に場所を移し、その後、現在のバギオ(マニラ首都圏の北部)に2020年11月から滞在されています。
現在は、バギオにある語学学校の日本人マネージャーをされています。
ご自身がフィリピンでコロナに罹り、入院された経験から、なかなかインターネット上にも情報がないことに苦労され、今回さまざまな人のお役に立てればとインタビューの申し出をいただきました。
弊メディア以外でも「まにら新聞」にも記事が取り上げられています。
体調が悪くなり始めた時の様子
ことの始まりは、7月中旬頃に体調が悪くなり始めたのがきっかけでした。
朝起きると、高熱・寒気・頭痛・咳・鼻水・喉の痛みなどの症状があり、最初はインフルエンザだと思い、自宅で療養をしていました。
一般的なインフルエンザに似た症状以外には、目の奥の痛みや背中が重くてだるいといった症状がありました。
コロナだと疑い始めたタイミング
一般的にはインフルエンザや風邪に似た症状とも言われ、どういった点でコロナ感染を疑われたのかをお聞きしました。
数日安静にしていたところ、日中の熱は落ち着いてきたものの、なぜか夜だけ熱が上昇するなど、一般的なインフルエンザの症状とは異なる点がみれたところから、コロナ感染への疑いが強まりました。
また、同時期に、同僚にコロナ感染者が出たのと知らせが入り、それも複数人が感染したとのころで、自身のコロナ感染への疑いはさらに深まりました。
病院に行こうと思ったタイミング
軽症の場合は、自宅療養などで対応する人も多い中、荒木さんが病院へ行こうと思ったタイミングもお聞きしました。
悩まされていた高熱は落ち着いてきたものの、それと同時に、呼吸器に支障が出るようになりました。
強めの咳が出始め肺炎などの心配や、呼吸器からの重症化を危惧し、病院への受診を考えはじめました。
また、コロナに感染した同僚が隔離施設に連れていかれる姿も目撃し、異国の地で勝手がわからない中で色々と受け身では不安であるとの思いから、自発的に病院に行って対応をしようと考えました。
入院するまでの様子
海外保険に入っていたため、キャッシュレスサービス(医療費の支払いを立て替えず、直接病院と保険会社がやりとりしてくれるサービス)を使用したいと思い、まずは保険会社に連絡を取りました。
日本の海外保険に加入しており、全て日本人で日本語での対応で安心しました。
当日中に返信はあったものの、フィリピンの担当者には連絡がつかず、翌日まで待つ対応を選択しました。
(別の国の担当者が遠隔で対応する選択肢もあったそうですが、フィリピンの事に詳しい担当者に対応してもらいたいと思い、待つ選択をしました。)
翌日の午前中にはフィリピンの担当者から連絡があり、すぐに病院の手配をしてくれました。
その際には、検査の結果コロナが陽性と判明したら、そのまま入院となるため、入院の準備も一緒にして行くように言われました。
その日のうちに、病院へ受診ができ、PCR検査を受けられたものの当日中には結果が出ず、一度家に帰り、翌日に再度病院へ行くことになりました。
入院中の様子
受診した翌日に病院へ行くと、コロナ陽性の検査結果が出て、そのまま入院となりました。
入院中は個室に案内され、点滴とチューブによる酸素の供給を受けました。
※酸素チューブは入院後半で外すことができました
入院中に困ったこととしては、コロナという状況のため、後から欲しいものがあった場合に調達が難しかった点です。
身近に協力者が居る場合は病院まで届けてもらうことができますが、それ以外だとデリバリーサービスを利用する必要がありました。
デリバリーサービスにもないものを調達しようとすると難しくなります。
最終的に入院を10日間行い、体調も安定していたため、残りの4日間は自宅での療養となりました。
気になる費用ですが、10日間の入院で約20万ペソ(約40〜50万円)でした。
ただし、病院やエリア、処置内容によっても大きく異なり、あくまでも今回の荒木さんのケースとなります。
コロナに対して注意した方がいいことなど
実際にコロナに罹って入院された経験から、以下のアドバイスをいただきました。
① 隔離のため身動きが取れなくなるので事前に協力者を見つけ、話をしておく
②罹ったときの準備(病院や保険の下調べ、荷物など)をしておく
③海外保険に入ること
フィリピンで実際にコロナに罹って入院した日本人の情報はなかなか少ないため、とても貴重なお話を聞くことができました。
まだまだコロナの脅威は続いており、少しでも不安を解消できるよう、荒木さんのご経験を参考にしていただけたら幸いです。
引き続き、身体に気をつけてお過ごしください。
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【よろしくサンキューAki】 海外コロナ闘病記
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