フィリピンの人気フィエスタ!各地のオススメなお祭りをご紹介

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、現在フィリピンは入国制限がかかっています。また、各施設の営業状況が変わっている可能性があります。ご利用の際は公式HP等にてご確認ください。大変な時期が続きますが、少しでも旅行の楽しさを味わっていただけるよう、引き続き情報をお届けいたします。

こんにちは。マニラブのたくせきです。

 

今回はフィリピン政府観光省がご紹介している「フィリピンのフィエスタ(祭り)」について、ご紹介していきます^^

 

たくせき

お祭りは国や地域の色合いが特に出るイベント!色々な種類のフィエスタを見ると、フィリピン文化の理解が深まって、とても面白いですよね^^

 

ブラック・ナザレ

1606年1月9日、既にスペインによって伝来していたキリスト教のさらなる布教を図るため、“Black Nazarene”と呼ばれるキリスト像がメキシコより送られました。

 

「奇跡を起こす」と言われる“Black Nazarene”を一目見て、触れようと、毎年1月9日に行われる“Black Nazarene”のパレードには全国各地からたくさんのキリスト教徒が集まります。

 

【ミニ情報】

「奇跡を起こす」という効能を信じて人々が“Black Nazarene”に殺到するため、このフィエスタでは残念ながら負傷者が絶えず、ときには命を失う人も。アクシデントに巻き込まれないために、当日はテレビで観覧するか大通りを避けて遠巻きに見ることをおすすめします。

 

シヌログ・フェスティバル

今から460年以上前、ポルトガル人の探検家フェルディナンド・マゼラン一行によってキリスト教がもたらされたセブで希望と幸福への祈りの一環として始められた、フィリピンで最も有名なフィエスタの一つです。

 

サントニーニョ(幼きイエス)の像を抱えたダンサーたちが、軽快なドラムに合わせて「Pit Senor! Viva Sto. Nino!(お力を、セニョール!サント・ニーニョ、万歳!)」と叫びながら繰り広げるストリートダンスは圧巻。ダンサーの煌びやかな衣装やメイクアップにも注目です。

 

【ミニ情報】

シヌログ・フェスティバルに参加したからには、マゼランが持ち込んだといわれる本物のサントニーニョ像も見ておきたいところ。フィリピン最古の教会の一つであるサント・ニーニョ教会にはその像がおさめられており、すくそばにあるサント・ニーニョ教会博物館では教会の歴史も学ぶことができます。

 

ディナギャン

パナイ島のイロイロ市で、毎年1月第4週の週末に行われるフィエスタ。セブのサント・ニーニョ像の複製が1968年にイロイロ市に贈られたことを祝うために行われます。

 

また、原住民族のアティ族との間の平和的な土地取引を結んだことを記念するフィエスタでもあります。「アティアティハンの祭り」と同じように、原住民族の姿を真似て肌を黒く塗り、原住民族に似せた衣装でダンスをすることから、「イロイロのアティアティハン祭り(Ati-atihan)」とも呼ばれます。

 

地元の若者によるストリートダンスや広場で繰り広げられる迫力満点のグループパフォーマンスは必見です。

 

【ミニ情報】

イロイロの名産物といえば、バッチョイ(Batchoy)と呼ばれる日本でいうラーメンのようなヌードルスープ。 バリエーションはさまざまですが、豚や鶏などのスープに細麺が入っており、トッピングとしてチチャロン(Chicharon)と呼ばれる豚の皮や小腸を揚げたもの(独特な風味でおいしい!)を砕いてパラパラと振りかけるのが特徴です。屋台などでも気軽に食べられるので、ぜひお試しあれ!

 

旧正月

中華系フィリピン人が祝う中国の旧暦の正月です。旧暦のため毎年日付が変わり1月末から2月上旬の間に行われます。

 

特にマニラの下町のチャイナタウンでは盛大に祝う人々の姿を見ることができます。

 

バギオ・フラワーフェスティバル

“Panagbenga”とはバギオ地方の言葉で「芽吹きの季節、開花の時」という意味。フィリピンの中でも北に位置し標高も高いバギオでは様々な種類の花が収穫できるため、花々が開花するこの時期に、収穫祭としてこのフィエスタが行われます。

 

本物の花々を使った巨大なフロート(パレード車)が見もので、フロートが去った後に残る花のいい香りにも魅了されます。

 

【ミニ情報】

バギオといえば「フィリピンの軽井沢」と呼ばれ、避暑地として有名な場所。フィリピンでは“サマーシーズン”真っ盛りの2月ですが、バギオでは一番寒い時期。最低気温は10度以下まで下がります!ちょっとかさばりますが、厚めのセーターやダウンジャケットを必ず持参しましょう!

 

モリオネスの祭り

聖週間中の7日間、毎日行われるこのフィエスタは、人々がマスクや甲冑を身にまといローマ戦士に扮することで磔(はりつけ)にされたキリストを悼み、パレードを行うというものです。

 

また、キリストが磔(はりつけ)にされた際、盲目のローマ戦士が傷ついたキリストの体から流れ落ちた血を目に浴び、その後目が見えるようになったという話があります。その後彼はキリスト教に改宗しますが、結局キリストの信者たちによって斬首刑にされてしまいます。このフィエスタ中は、その盲目のローマ戦士にまつわるパレードも行われます。

 

【ミニ情報】

聖週間(Holy Week)とは?
キリストがエルサレムで受けた受難を心に刻み、キリストへの祈りを捧げる、キリスト教徒にとって特別な7日間のこと。国民の90%以上がキリスト教徒と言われるフィリピンでは、クリスマスに次ぐ大切な行事であり、休暇となる期間です。

 

水牛(カラバオ) 祭り

ブラカン地方プリラン、ヌエバ·エシハ、リサール地方アンゴノで行われます。

 

フィリピンの農業にとってなくてはならない存在のCarabao(カラバオ=水牛)に感謝を捧げるフィエスタです。いつもは泥まみれのカラバオを教会に集め、体をきれいにし、花などで飾り付けます。

 

聖水を浴びせた後にはカラバオの背中に人が乗ってレースをするなど、日頃の感謝を込めて盛大に行われる賑やかなフィエスタです。

 

パヒヤス=収穫祭

ケソン地方ルクバン、サリアヤで行われる収穫を祝う祭り。

 

スペイン出身の農夫であり聖人のSan Isidro Labradorを称えるフィエスタです。当日は街中の家々が色とりどりの花や野菜で飾り付けられ、パレードが行われます。緑豊かな小さな街で行われる鮮やかなフィエスタです。

 

【ミニ情報】

Lucbanで有名な食べ物といえば、“Pansit Hub-hub”(パンシットハブハブ)。“パンシット”とは、醤油ベースの焼きそばのようなフィリピン料理で、おめでたい行事には欠かせない食べ物です。昔、この地方にはバナナの葉に載せたパンシットをそのまま口に運んで食べていた習慣があり、そのときの音“ハブハブ”が名前として残ったという、Lucbanの名物料理です。Lucban には、なんと一人前10ペソ程度でお腹いっぱい食べられるパンシットのお店もたくさんあるので、ぜひトライしてみて下さいね!

 

カダヤワン・サ・ダバオ

ダバオはフルーツや花の産地としても有名で、毎年収穫の時期にあたる8月に今年の収穫を祝い、さらに来年の豊作を願うために行われます。

 

一週間行われるこのフィエスタの見所は、土曜日に行われるパレード。野菜、フルーツ、そして色とりどりの花々で飾られたフロートが大通りを練り歩き、鮮やかな衣装をまとった人々がストリートダンスを披露します。

 

このパレードは、原住民族たちの伝統文化の披露の場ともなっており、伝統的な民族衣装や民族楽器の演奏を楽しめます。フィリピンの数あるフィエスタの中でも有名で、毎年多くの観光客が世界中から訪れるフィエスタです。

 

【ミニ情報】

このフィエスタ期間中は様々な関連グッズがお土産として街中で売られますが、中でも一押しが、フィリピン最大手ファストフードチェーンの「ジョリビー」のTシャツ。「カダヤワン・サ・ダバオ」仕様のレアTシャツが、街中の「ジョリビー」内で購入できます。

 

マスカラ・フェスティバル

「微笑みの都市」と呼ばれるネグロス島最大の都市バコロドで毎年開催される、フィリピンで最も有名なフィエスタの一つ。“mass”は英語で「たくさんの」を意味し、“kara”はスペイン語で「顔」を意味します。

 

砂糖産業の中心としても有名なバコロドで、1980 年に砂糖の価格が暴落し住民の生活が危機にさらされたとき、その困難を乗り切るために住民を奮い立たせようという目的から始まりました。その由来と名前の通り、笑顔のマスクがこのフィエスタ最大の特徴。

 

期間中は、カラフルなマスクと衣装を身にまとったストリートダンスや楽器の演奏、それに屋台が立ち並び、世界中から多くの観光客が訪れます。彼らの熱のこもった踊りや演奏は、困難をもたくましく笑顔で乗り越えようとしたバコロドの人々の想いを私たちに伝えてくれているようです。

 

【ミニ情報】

バコロドは「Chicken Inasal(チキン・イナサル)」と呼ばれるチキンバーベキューで有名な都市。市内の至るところに屋台などが出ているので、滞在中にぜひ食べておくべし!
お土産には「Barquillos(バーキュリオス)」がおすすめ!小麦粉と卵、砂糖でできたシガールのようなお菓子で、バコロドの名物です。ただしサクサクしていて壊れやすいので、バッグで持ち帰る際には気をつけて!

 

サンフェルナンド・ジャイアント・ランタン・フェスティバル

1928年にキリストの生地であるベツレヘムの星を象徴して作られたパロル(ランタン※)。 それ以来80年以上もの間、クリスマスを象徴する装飾品として広くフィリピン人に愛されています。

 

その生産地であるパンパンガのサンフェルナンドで毎年クリスマス間近になると行われるのがこのフィエスタ。1mをゆうに超える巨大ランタンが勢ぞろいし、夜空に光り輝く景色は圧巻です。

 

※パロル(ランタン):カピス貝で作られたフィリピン独自のクリスマス用の飾り。ほとんどのパロルの中に電球が入っており、夜になると色とりどりに染められたカピス貝がとてもキレイに光る。

 

【ミニ情報】

このフィエスタでは、パロルを購入することももちろん可能です。
直径30cmくらいの小さなものから1m 以上のものまで各サイズ揃っており、またデザインも一つひとつ異なるので、じっくり見て回ってお気に入りの一品を見つけましょう!

 

観光省のホームページやSNSもチェック!

フィリピン政府観光省の日本事務所では、ホームページやSNSを活用して、フィリピンの魅力を発信しています。

 

ぜひこちらもご覧ください。

 

公式ホームページ:philippinetravel.jp
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(※本記事は文章・写真ともにフィリピン政府観光省より許可のうえ掲載しております)

 

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