ハローポ!クマインカナ?マニラブのなな(@nanadaylife)です!
2021年7月23日〜8月8日、東京2020オリンピックが開催されました。
過去に類を見ない世界規模の感染病により、1年延期されたオリンピック。
選手たちは身体的にも精神的にも難しい調整を強いられたと思います。
そんな中、フィリピン代表は「史上初の金メダル」「過去最多のメダル数」と、まさに歴史を変えました!!
本記事ではフィリピンのオリンピック史を振り返り、東京オリンピックでの選手の偉業と健闘をまとめます!
フィリピンのオリンピック史概要
1896年アテネ(ギリシャ)で始まったオリンピック。
フィリピンは、第8回目の1924年夏季パリオリンピックで初参加を果たしました。
(ちなみに日本は第5回目の1912年夏季ストックホルムオリンピックで初参加)
初参加から前回リオオリンピックまでの92年間、総メダル数は10個(金0個、銀3個、銅7個)。
金メダル獲得選手は未だ1人もいない!という状況でした。
東京オリンピックのフィリピン代表選手
フィリピン代表選手🇵🇭♡#TokyoOlympics #フィリピン #東京2020 #東京オリンピック pic.twitter.com/PaJWCvUnHT
— Nana🌸フィリピン⇆日本 (@nanadaylife) July 23, 2021
2021年に開催された東京オリンピックに出場したフィリピン代表選手は19人(男子9人、女子10人)。
フィリピン参加12種目
ボクシング、重量挙げ、ゴルフ、水泳、体操、柔道、テコンドー、競泳、ボート、陸上、射撃、スケートボード
開会式の旗手は、ボクシングのユミル・マルシアル選手、柔道の渡辺聖未選手が務めました。
「史上初の金メダル」
History. Made.
Hidilyn Diaz has won the first ever gold medal for Philippines!#PHI #Gold #PHI #Gold #PHI #Gold pic.twitter.com/hrhavf2Iyp
— Olympics (@Olympics) July 26, 2021
女子重量挙げのヒディリン・ディアス選手が「史上初の金メダル」を獲得!
歴史的快挙に、フィリピン国中が熱気に包まれました。
メダル獲得数は4個(金1個、銀2個、銅1個)と、過去最多を記録しました。
努力の末、見事メダルを獲得した4人の選手がこちら!
メダル獲得選手
フィリピン代表選手の活躍にSNSは大盛りあがり!
祝福の投稿が続きました。
ちなみに、メダルを獲得した4選手全員が、ダバオという都市があるフィリピン南部の島ミンダナオ島出身ですね。
金メダル | 重量挙げ | ヒディリン・ディアス選手
ヒディリン・ディアス(30)
Hidilyn Diaz
ミンダナオ島サンボアンガ市出身
重量挙げ女子55キロ級
フィリピン空軍所属のディアス選手は、2008年北京オリンピックに初出場!
リオオリンピックで銀メダルを獲得した注目選手です。
今回の東京オリンピックで4大会連続出場し、金メダルの期待がかかっていました。
1年延期となり練習資金の工面に苦労しながらも、各所から援助を得て、マレーシアのとある駐車場で練習を重ねました。
プレッシャーがかかる中、フィリピン史上初となる金メダル!!
フィリピン国民が熱狂の渦に包まれました。
表彰台に上ったディアスは国旗に敬礼し、オリンピックで初めて流れる自国の国歌を涙を流しながら歌い、喜びを噛み締めました。
銀メダル | ボクシング | ネスティー・ペテシオ選手
ネスティー・ペテシオ(29)
Nesthy Petecio
ミンダナオ島南ダバオ州出身
ボクシング女子フェザー級
ペテシオ選手は2019年AIBA世界女子ボクシング大会で金メダルを獲得しています。
ペテシオ選手は惜しくも銀メダル。
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決勝戦はボクシング日本代表女子初の金メダルを獲得した入江聖奈選手と対戦し、敗北しながらも笑顔で入江選手を称えた姿が話題となりました。
また、LGBTQ+であることを公表して出場する選手が過去最多の181人となった東京オリンピック。
前回リオオリンピックの3倍以上となっています。
ペテシオ選手はその一人で、試合後の会見で「LGBTQに一員であることを誇りに思います。この戦いをLGBTQコミュニティに捧げます。」と話しました。
銀メダル | ボクシング | カルロ・パーラム選手
カルロ・パーラム(23)
Carlo Paalam
ミンダナオ島ブキドノン州出身
ボクシング男子フライ級
決勝ではイギリス選手に4-1で敗れ銀メダルとなりましたが、初出場のオリンピックで快挙を成し遂げました!
日本人でもニュースで名前を耳にした人も多いでしょう。
そうです。パーラム選手は準決勝で日本の田中亮明選手に勝利した選手です。
対戦後、インタビューを受けている田中選手の背後を通りかかったパーラム選手が田中選手をハグし、おでこにキス!
突然のことに田中選手は苦笑い!
フィリピンと日本のカルチャーの違いが現れるワンシーンとなりました。笑
銅メダル | ボクシング | エウミル・マーシャル選手
エウミル・マーシャル(25)
Eumir Marcial
ミンダナオ島サンボアンガ市出身
ボクシング男子ミドル級
マーシャル選手は、ボクシングチームのトレーナーだった父親の影響で7歳からボクシングをはじめました。
準決勝でウクライナの選手に負け、3位決定戦がないため銅メダルとなりました。
試合後、最強の男マニー・パッキャオは彼の健闘を称えた上で「前半スタミナを使い果たして、後半はスタミナ不足だった。」と今後の成長を見込んでアドバイスを送りました。
選手の健闘
ゴルフ | 笹生優花選手
笹生優花(20)
Yuka Saso
ルソン島ブラカン州出身
ゴルフ女子
日本人の父とフィリピンの母のハーフで、現在は二重国籍を持っています。
フィリピンで生まれ、6歳で日本に移住、小学校3年でフィリピンに戻りました。
2019年にプロテストに合格。
東京オリンピック直前、2021年6月全米女子オープンで優勝を果たし、日本でも話題になりました。
東京オリンピックでは、4日間続くラウンドで初日47位と出遅れてしまい、終盤追い上げましたが結果9位となりました。
今後、フィリピンと日本どちらの国籍でプレーするかも注目されています。
柔道 | 渡辺聖未選手
渡辺聖未(24)
Kiyomi Watanabe
セブ島出身
柔道女子63キロ級
渡辺選手は日本人の父とフィリピンの母を持ち、セブ島で生まれました。
10歳の時に父親の出身地である山梨県に移住しました。
数々の国際大会で好成績を収めてきたものの、東京オリンピックではスペインの選手に初戦で敗れました。
スケートボード | マージリン・ディダル選手
マージリン・ディダル(22)
Margielyn Didal
セブ島出身
スケートボード女子ストリート
東京オリンピックでは7位入賞を果たしたディダル選手。
5人兄弟の4人目として、貧しい家庭に生まれました。
12歳にスケートボードに出会い、大会にエントリー。
賞金を獲得したディダル選手は「これで家族のお米が買える・・」と思ったそうです。
また、スケートボードは練習していると警察が制止してくることが日常茶飯事だったようですが、彼女の活躍と情熱はセブ市長の心をつかみ、パブリックスケートパークの建設に至りました。
「ストリートで育ったスケーターが行政を動かした!」と大きな話題となり、フィリピンで一躍有名人に!
さらに、アメリカのTime誌が選出する「最も影響のある世界の10代(2018年)」の25人の1人として選出されました。
彼女の魅力は、なんといってもはじけるような笑顔!!
Your smile is a gold medal☺️
Arigato!!!🇯🇵🇵🇭#MargielynDidal #マージリン・ディダル#Olympics #Skateboarding pic.twitter.com/P1NTmbhP6B
— Taká (@taka_booyakah) July 26, 2021
↑東京オリンピックの決勝戦で失敗してしまった直後も満面の笑顔..!
In a quick video message before the #Skatebording women’s street final on Monday, July 26, Margielyn Didal says that whatever the result is, she is proud to be Filipino. 🇵🇭
READ: https://t.co/Q2tG0VInld pic.twitter.com/mhjOxL58sg
— Rappler (@rapplerdotcom) July 26, 2021
↑「結果がどうであれ、フィリピン人であることに誇りを持ってるよ〜!」
私も一瞬でディダル選手の虜に..♡思わず紹介が長くなりました♪
メダル獲得選手への報奨金はいくら?
努力の末メダルを獲得した選手たちには、各方面から多額の報奨金が約束されました。
フィリピン政府から贈られる報奨金
金メダル:1000万ペソ(約2180万円)
銀メダル:500万ペソ(約1091万円)
銅メダル:200万ペソ(約436万円)
※オリンピックメダリストの報奨金として法律で定められています!!
そしてさらに、政府以外にも実業家や企業から報奨金や家、土地、無料フライトなどが贈られることになっています。
重量挙げで史上初の金メダルを獲得したディアス選手は、報奨総額が1.2億円を上回り、今後も増えると言われています!!
平均年収が約31万ペソ(約68万円)(フィリピン統計機構の報告/2018年)のフィリピン。
日本の平均年収の約7分の1のため、どれほどの高額か…!
夢あるわ〜☆
しかし、これは決して十分ではない練習環境の中で、自分を鼓舞してきた努力努力努力の結晶です。
今後のアスリートの夢と希望になるといいですね!^^
選手の皆さんお疲れ様でした!
そして、感動をありがとうございました♡