《作り手VOICE》宮地 正人さん(マニラエキスプレス創立者兼代表)

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、現在フィリピンは入国制限がかかっています。また、各施設の営業状況が変わっている可能性があります。ご利用の際は公式HP等にてご確認ください。大変な時期が続きますが、少しでも旅行の楽しさを味わっていただけるよう、引き続き情報をお届けいたします。

マガンダン・ハーポン!マニラブのゆかりです。

 

「作り手VOICE」とは、国籍問わず、フィリピンの魅力を形づくる「人」にフォーカスする連載です^^

 

今回の「作り手」は、宮地 正人さん。

 

ゆかり

フィリピン在住者でバンドをやりたい方は必見の記事です^^

 マニラのバンド「マニラエキスプレス」

 

「マニラエキスプレス」は、18年前に結成された古株バンド

 

とある土曜日、マカティ市庁舎近くの音楽スタジオでの練習に参加させていただいた。

 

そこにはサックスやバイオリンなど、「バンド」を想像したときに思いつくものよりも幅広い楽器があった。他にも、沖縄三味線やフルート担当のメンバーがいるという。

 

また、70歳近い宮地さんと共に演奏するのは、10代~60代までさまざまな年代の人たち

 

楽器の幅も年代の幅も広く、大きく扉が開かれたフレンドリーなバンドだとわかる。

 

主に、日本のポップスやオリジナルソングを演奏するこのバンドは、マニラ日本人会文化祭や瓜生劇場、レストラン「ユニカセ」などで年5回ほどライブをしている。

 

宮地 正人さん

 

2002年に仕事でマニラに来た。これまでの海外駐在歴は長く、香港、モントリオール、カルガリー、ヒューストン、ロンドン、サンパウロと、マニラが7都市目になる。

 

もともとフォークギターの演奏が趣味だったため、各都市で日本人と一緒に音楽活動をしてきた。

 

マニラに到着した当時、お世話になった引越会社「Nippon Express(日通)」の担当者だった飯田さんが、「宮地さんの荷物は音楽関連のものが多いですね」と声をかけたことから「マニラエキスプレス」の歴史は始まる。

 

飯田さんはプロのベーシストで、「ぜひ一緒に音楽をやりましょう!」と意気投合した。

 

飯田さんの勤め先から、「マニラエキスプレス」というバンド名になったことは言うまでもない。

 

出会って5年後に飯田さんが病気で亡くなられたとき、あまりの悲しさにバンドを解散するか迷ったが、天国から飯田さんが「ぜひ続けてください」と言っているような気がして思いとどまった。

 

帰国が決まった古いメンバーは抜け、新しいメンバーが入り、新陳代謝を続ける「マニラエキスプレス」。

 

それを大きく暖かく見守るのが、宮地 正人さんだ。

 

フィリピンの魅力を形づくる「ラララマニラ」

 

代表曲のひとつに「ラララマニラ」というオリジナルソングがある。

 

マニラを知る人にとってはなじみのある場所が歌詞にたくさん登場するため、ほんわかした気持ちになれる一曲だ。

 

曲調はキャッチ―で、マニラを知らない人にとっても「マニラに行ってみたいな」と思わせてくれるだろう。

 

マニラに来て、たった3か月後にはもう作られていたというこの曲は、作詞作曲共に宮地 正人さんだ。

 

「マニラに来てすぐに、タクシーの運転手にお願いして、有名な観光地を回ったんだ。マニラはいいところだな、と思うのに時間はかからなかったよ。」

 

恋愛を主題にした曲や映画が好きだという彼は、この曲もラブソングとして作った。

 

特に思い入れのある歌詞はこちら。

 

『シンガポールやバンコクに比べりゃここは少し危ないけれど、僕はこのマニラが大好きです、だって君にめぐり逢った街だから』

 

フィリピン×宮地 正人

 

これからもフィリピンに住み続けるつもりだという彼に、何が虜にさせるのかを聞いた。

 

「やっぱり、フィリピン人の明るさ、優しさ、人懐っこさだね。」

 

これまでの駐在経験は先進国ばかりだった中、20年前に異動が決まったのは、BRICsと呼ばれる前のブラジル。これまでとは全く異なる環境だった。

 

そこでは、ふだんの生活の中に音楽とダンスが当たり前のように存在していて、人生を楽しむ心も学んだという。

 

次の滞在国として来たフィリピンで思ったのは、人々の明るい性格、ラテンのノリがブラジルと似てるということ。

 

スペインの統治を経験したこともあり、「アジアのラテン」とも呼ばれるフィリピン。フィリピン人も音楽やダンスが大好きで、東南アジアの中でもひときわノリがいいと有名だ。

 

大好きな国で大好きな音楽活動をする彼の音楽を、ぜひ聴きに行ってみてほしい。

 

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