【2021年4月体験記】コロナ禍にフィリピンから日本に帰国するまで

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、現在フィリピンは入国制限がかかっています。また、各施設の営業状況が変わっている可能性があります。ご利用の際は公式HP等にてご確認ください。大変な時期が続きますが、少しでも旅行の楽しさを味わっていただけるよう、引き続き情報をお届けいたします。

この記事は、2021年4月12日、フィリピンから日本への帰国された日本人、かよこさんの帰国体験記をまとめたものです。

 

コロナ禍において、帰国に関する情報が刻一刻と変わる中、貴重な情報を提供していただいたかよこさん、どうもありがとうございました。

 

これから日本に帰国を予定されている方の参考になれば幸いです。

帰国した日と便

2021年4月12日(月)の全日空 (マニラ14時40分発、羽田行き)の便に乗りました。

 

出発前に準備しておくこと

PCR検査結果

出発予定時刻の 72 時間以内に出た結果を日本指定のフォーマットで用意します。日本へ入国する方は、現在これがないとフィリピンを出国できません。

 

マニラ首都圏で、日本指定フォーマットに対応している代表的な病院は以下の3つです。

 

マカティメディカル(マカティ市)

検査後48時間以内に結果をオンラインで確認できます。

日本フォーマットは、結果が出てからコピーを持って、マカティメディカルのタワー1 の 「HEALTH HUB」に提出すると記載してくれます。

日本フォーマットは病院で準備しているようです。

 

【料金】検査代 5000ペソ、日本フォーマット書き換え代 500ペソ

 

セントルークス(タギッグ市、BGC)

検査後48時間以内に結果をオンラインで確認できます。

日本フォーマットは、結果が出てからコピーを持って、病院に提出すると記載してくれます。

日本フォーマットは病院で準備しているようです。 

 

【料金】検査代 5000ペソ、日本フォーマット書き換え代 不明 

 

Philippine Airport Diagnostic Laboratory(パサイ市)

検査結果を出してもらう時間を24時間以内または48時間以内から選べます。

受付時にフライト情報とパスポートを確認されます。結果は英文ですが、日本フォーマット対応の PDF がメールで送られるのでそれを印刷すれば大丈夫です。

 

【料金】検査代(24 時間) 5000ペソ、(48 時間) 4000ペソ

 

フィリピン出国時にダウンロードしているか確認されるアプリ

①「TRAZE」と②「STAY SAFE PH」をダウンロードするよう事前に言われていましたが、実際には全くチェックはありませんでした。

 

日本入国時に空港でダウンロードしているか確認されるアプリと記録

①「OEL」(位置情報を確認するため)、②「Skype」または「WhatsApp」(所在確認のビデオ通話のため)、③「位置情報保存設定(Google Mapsなどの設定)」(入国後に陽性となった際、位置情報を示すため)、④「COCOA」(感染者と接触した可能性について通知を受け取るため)の4つのダウンロードが必要です。

 

空港到着後しっかり確認され、ダウンロードしていないとその場でダウンロードをしなければならないので、事前にダウンロードしておきましょう。

 

【参考】厚生労働省サイト https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431 00250.html 

日本用新型コロナウイルス感染症対策質問票回答受付

https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/Q1-1 

 

事前に情報入力をしておき、QRコードを作成し、日本到着時に提示します。

 

空港到着後しっかり確認され、回答してないとその場で回答しなくてはならないので、事前に回答しておきましょう。

 

出発日の様子(2021年4月12 日)

12時:第3ターミナルチェックイン

 

空港内は人が全然おらず、ガラガラでした。コンビニと飲食店はいくつかやっていましたが、ブランドショップやブティックなどはほぼ閉まっていました。

 

 

チェックイン時にアプリのチェックは一切ありませんでした。

 

13時50分:搭乗開始(予定搭乗時刻より約20分早い)

 

機内もガラガラでした。ざっと数えて乗客数 は40人以下、ビジネスクラス以上の搭乗はなかった様子です。

 

空いているので「密」を気にする必要はありませんでした。私は3列シートに1人で座り、前列・後列・隣列に人はいない状況でした。

 

14時20分:マニラ離陸(定刻より約20分早い)

 

離陸前に、アルコールティッシュとそれを捨てるナイロン袋が渡されました。

 

離陸後、機内ではいつも渡される税関報告書のほかに、誓約書(日本に着いたら感染拡大防止に努め、14日間は隔離生活をし、アプリで情報公開することを誓約)や質問書が渡され、到着までに記載しておくように言われました。

 

19時20分:羽田到着(定刻より約20分早い)

降機

羽田で降りる人のみ(私を含めて6人)が降りていました。他の乗客は、アメリカに乗り継ぐ人たちで、ほぼ全員がフィリピン人だと見受けられました。

 

各種入国手続き

飛行機を降りると、手首に緑のカード(おそらく海外からの帰国者を意味します)をぶら下げ、ピンクの紙(ピンクは変異種が確認された指定地域からの帰国者を表し、それ以外は緑色の紙のようです)を渡されます。

 

 

この紙を各ブースのチェックポイントで提示しながら手続きを行います。

 

順序に従い、各ブースで機内で記入した書類を渡したり、感染症対策質問票回答を提示したり、4つのアプリのダウンロード確認したり、とにかく歩きました。

 

上記の4種類のアプリのダウンロードと日本用新型コロナウイルス感染症対策質問票の回答は、事前に済ませていないとブースでやるまでは進ませてもらいないので、必ず事前にやっておきましょう。

 

唾液検査

人が1人立てるほどの小さなブースで、壁に貼られたレモンと梅干の絵を見ながら唾を出します。

 

尿検査の容器が渡され、赤い線くらいまで唾をためて提出します。ここまでで、飛行機を降りてから40分くらいです。 それから検査結果を待ちます。

 

唾液検査の結果受理

提出してから約40分で結果が出ます。無事、陰性でした。

 

預け荷物のピックアップ

預け荷物を受け取り、空港を後にします。

 

隔離用ホテルへ移動

用意された大型バスで、指定ホテルへ向かいます。

 

変異種が確認された指定地域からの帰国者は、14日間の隔離機関のうち最初の3泊は政府指定のホテルでの隔離となります。フィリピンは3月29日頃から、指定地域の該当となりました。

 

私は、潮見のアパホテルが割り当てられました(成田着の人は、東横インとの情報もありました。)。

 

23時:ホテルに到着

フィリピンに比べて日本は緩いと聞いていましたが、ホテルのスタッフは防護服、フェイスシールドで徹底していました。

 

ロビーでアクリル板越しに、以下の確認事項について話がありました。

 

・禁煙部屋か喫煙部屋かどちらを希望するか
・3泊4日、部屋に缶詰めであること
・ランドリー利用希望の場合のみ事前連絡すれば地下の洗濯機を使えること
・食事は3食、部屋の前に置かれること
・ゴミは朝に回収するので、朝食配置前に部屋の外に置いておくこと
・アルコールは摂取禁止であること
・体温計を渡され、毎朝体調を携帯チャットで報告すること
・ネットショッピングやデリバリーは可能だが、お渡しは翌日の午前中になること
・チェックアウト日の午前7時に唾液検査をし、陰性の場合、15時発で空港まで送り届けてくれること
・その後は各自自主隔離に入るが、公共の乗り物は禁止であること

 

隔離ホテルでの生活について

食事

食事は1日3回(7時30分、正午、18時)館内放送で案内されます。

 

部屋の外のラゲッジラックに置かれるので、放送を聞いたらドアを開けて受け取ります。

 

お弁当はアパホテルオリジナルで野菜も多く、アレルギー表示が付いた献立表付きでした。4日目の朝はサンドイッチが出ました。

 

 

隔離生活で3食ご飯のお弁当は重く感じ、2日目から1食をお断りし、1日2食にしました。

 

お味噌汁やスープが付かないので、用意しておけばよかったなと後悔しています。

 

帰国予定の方は、味噌汁やスープ、コーヒー、紅茶、おやつなど、個人のエッセンシャルフードやドリンクを準備しておくとより快適かと思います。なお、お水は提供してくれます。

 

デリバリーやネットショッピングはできるとのことですが、3泊4日の滞在で、配達の翌日部屋に届くとなると、実用的ではありません。

 

3泊4日の2日目と3日目の様子

朝に体温を計り、携帯のチャットで報告し、配布されたお弁当を食べて過ごしました。

 

3日目の夜に館内放送で、翌日退去予定の人は、検査後陰性だったら同じ日の15 時出発か、もう1泊して翌日 10 時発かを選択できるので、チェックイン時に渡された「出発時間回答用紙」を部屋の外のバッグラゲッジに置くように案内されます。

 

私は同日15時発を選択しました。ただし、同日15 時発は、検査の結果が遅れた場合は翌日10時になるとの注意書きありました。

 

4日目(チェックアウト日)の様子

6時30分に館内放送で、本日退去予定者はこれから唾液検査キットを配布するので、7時30分までに用意するように案内がありました。

 

唾液キットは袋に入って、ドアの外のラゲッジラックに置かれていました。

 

検査キットの提出は直接で、完全防護服の方が取りに来ました。結果はお昼過ぎに判明する予定とのことです。

 

READ  【4コマ漫画】なんでやねんマニラ|お釣りを計算して払ったのに・・・

13 時過ぎに検査結果の連絡があり、陰性だとわかりました。15時発のため、14時30分までに支度をしておくように言われました。

 

誰かにホテルへ迎えに来てもらったり、ホテルで解散したり、ホテルから荷物を送ったりすることは禁止で、全員空港に荷物付きで送り届けられます。

 

14時30分、まず荷物を取りに来てくれました。その後、14時45分に電話があり、ドアを開けたまま降りてくるよう案内されます。

 

 

ロビーにおりて名前の確認、アプリの確認をし、バスに乗りました。大型の観光バスに7人のみで、マニラから一緒に来た人は1人もいませんでした。もしかすると、翌日便にされたのかもしれません。

 

バスは、国際線第3ターミナルの1階に到着し、ここで解散となります。

 

公共の乗り物は禁止なので、以下のいずれかで自主隔離の場所へ向かうことになります。

 

・迎えに来てもらう
・ハイヤーを使う(ただしタクシーは不可)
・レンタカー
・徒歩

 

私は迎えに来てもらい、千葉の民泊に移動しました。

 

以上が、私の帰国体験記です。これから帰国される方の参考になれば幸いです。

 

 

みなさま、健康第一に過ごされますよう、お祈り申しあげております。


Rating