日本人が知らない!フィリピンの「人生の節目の行事」キリスト教の洗礼式編

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、現在フィリピンは入国制限がかかっています。また、各施設の営業状況が変わっている可能性があります。ご利用の際は公式HP等にてご確認ください。大変な時期が続きますが、少しでも旅行の楽しさを味わっていただけるよう、引き続き情報をお届けいたします。

Mabuhay to Everyone!はじめまして、きむ (@kim_dti)と申します!

 

この度、マニラブのゲストライターとして、フィリピンの魅力や情報を執筆させていただくことになりました!

 

親父ギャグが大好きな日本人の父と、スーパーポジティブなフィリピン人の母を持つハーフの目線として、みなさんにフィリピンの魅力をどんどんお届けできたらなぁと思っています!

 

どうぞ、よろしくお願いいたします!^^

 

日本人の友達から「フィリピン人っていつもパーティーしてるイメージある〜!」って言われることがよくあります。

 

今思い返すと確かに「人生の節目」を迎える時などお祝い行事がある時に、親戚や友達を招待して盛大にパーティーしてたなぁ〜って思います。笑

 

さて、フィリピンではどんな行事があるのでしょうか?

 

今回は、フィリピンの「人生の節目」について、「どういう行事があるの?」「その行事にはどういう意味が込められているの?」という普段からよく聞かれる疑問に対して、自分の経験を基に行事別でご紹介させていただきます!

 

フィリピンの「人生の節目」にはどのような行事があるの?

日本ではお宮参りや七五三、成人式、結婚式など様々な節目がありますが、実はフィリピンにも、人生の節目を祝う伝統行事があります。

 

フィリピンの「人生の節目」
1. 洗礼式
2. 誕生日会と成人式
3. 結婚式
4. お葬式

が、一般的といわれています。

 

今回は1. 洗礼式について、自分の経験 (+私のいとこやフィリピンハーフの友達の経験)を基にご紹介させていただきます。

 

洗礼式って何?

みなさんは、「洗礼式」という言葉を聞いたことがありますか?

 

もしかしたらフィリピン人の友達や同僚が周りにいらっしゃる方は、「洗礼式に来て欲しい!」と誘われた経験があるかもしれません。

 

※洗礼式:タガログ語「Binyag(ビンニャッグ)」、英語「Baptism(バプテスト)/ Christening(クリスニング)」

 

洗礼式をわかりやすく説明すると、「キリスト教徒への仲間入りの儀式」といわれています。

 

「無宗教」が多い日本人の方にとって 「キリスト教徒への仲間入りの儀式」と言われても、一体どういうことをするんだ???とあまりピンと来ない方も多いかと思います。

 

ご存知の方も多いですがフィリピン人の約9割がキリスト教徒だといわれていて、フィリピンで生まれてきた赤ちゃんのほとんどが洗礼式を行います。

 

※ちなみに私や私のいとこは赤ちゃんの時に洗礼を受けましたが、周りにいるフィリピンハーフの友達は受けていない子もいたり、大人になってから受けた子もいたりで様々でした。

 

また、フィリピンはキリスト教徒の中でも「カトリック」という宗派が多数で、カトリックの場合は、洗礼式の時に名前を授かる人もいます。

 

洗礼式の流れ

フィリピンでは、「洗礼式」を行うことは、生まれて来た赤ちゃんにとって本当に重要な儀式だといわれています。

 

そのため、式には両親や兄妹、親戚、友達などたくさんの方を招待します。

 

洗礼式当日の流れ

①教会に集合した後、参列者全員で神父さんから、洗礼式を行う理由やキリスト教徒の心得などについてお話を聞きます。

②赤ちゃんの両親が「この子をキリスト教徒に育てます。神にこの子の人生を捧げます。」といった信仰表明します。

③みんなでロウソクを持って、火を灯しお祈りをします。

④神父さんが赤ちゃんの頭に聖水を注ぎます。

⑤参加者全員で記念写真を撮って洗礼式終了

 

※私のいとこやフィリピンハーフの友達、今まで私が出席した経験からすると儀式の流れは教会や神父さんによって異なるようでした!

 

このように洗礼を受けることによって、赤ちゃんは正式にキリスト教徒の仲間入りとなります。

 

※母いわく、その他にも洗礼式を行うことで病気をせずに健康で幸せな生涯を送ることができると信じられているようです!

 

「ニーナン」「ニーノン」って何?

洗礼式を行うにあたり、フィリピンにとってもう一つとても重要な伝統文化があります。

 

それは、赤ちゃんの成長を見守る為の後見人・第2の両親(ゴットマザー・ゴットファザー)をつける伝統文化です。

 

後見人が女性の場合はNinang(ニーナン)、男性の場合はNinong(ニーノン)と呼ばれていて、親戚や友達、知人からふさわしい方を両親が事前に選んで、洗礼式に出席してもらいます。

 

また、自分がこれから見守っていく子どものことをInaanak(イナアナック)と言います。

 

※ちなみに私にも5人のニーナン・ニーノンがいます。私の場合は親戚以外の人がニーナン・ニーノンになってくれていて、血は繋がっていませんが感覚としては自分の家族のような存在です!

 

ニーナン・ニーノンをつける理由としては、イナアナックがきちんと成長するように見守り、正しい道に導かせるようにサポートしていく為という意味が込められています。(イナアナックをサポートする年齢制限のようなものがありません。)

 

逆に今、大人になるにつれて私自身がニーナンとして選ばれることももちろんあり、誕生日やクリスマスなどのお祝い行事の時にプレゼントを渡します。

 

※私は今のところ3人のイナアナックがいますが、フィリピンハーフの友達の中では10人以上いる子もいたり、いない子もいたりと、みんなバラバラでした。

 

洗礼式後の盛大なパーティー

儀式が終わり教会を出たら、自宅かレストランなどに移動して盛大にパーティーします!

わかりやすくいうと結婚式の二次会のようなもので、洗礼式に出席してくれた方やその他、出席できなかった方も招待して、たくさんの種類のフィリピン料理を準備して赤ちゃんの為にみんなでお祝いします。

 

これがかなり盛り上がる!笑

 

フィリピンには「家族を大切にする」文化がありますが、洗礼式は家族が増えたことをみんなで喜ぶ大切な式です。出席する度にフィリピンならではの「家族愛」を感じます。

 

 

いかがでしたか?

 

今回はフィリピンの 「人生の節目シリーズ 〜洗礼式〜」についてご紹介させていただきました。

 

「私の時はこうだった!」とか「初めて出席してみてこう思った or こう感じた!」とか、もしありましたら是非、みなさんのご経験もお聞かせください ♪

 

洗礼式ってなんとな〜くお堅いイメージがあると思いますが、実は意外とそんなことなくてザ・フィリピンって感じで終始ゆる〜いです。笑

 

フィリピンの伝統的な文化に触れることができるので、もしフィリピン人の友達とかに誘われる機会があったら出席してみるのもいいかもしれません。^^

 

フィリピンの「人生の節目」
1. 洗礼式
2. 誕生日会と成人式 ←次回のテーマはこちら!
3. 結婚式
4. お葬式

 

それでは次回は…2. 誕生日会と成人式についてご紹介させていただきます!お楽しみに〜!

 

てんきゅぽ〜〜〜〜!

 

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