フィリピン発祥!体感できる癒しの芸術「ヒロット」の魅力

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、現在フィリピンは入国制限がかかっています。また、各施設の営業状況が変わっている可能性があります。ご利用の際は公式HP等にてご確認ください。大変な時期が続きますが、少しでも旅行の楽しさを味わっていただけるよう、引き続き情報をお届けいたします。

こんにちは!ゲストライターのかおり(@arawtherapy)です。

 

私はフィリピンと日本のハーフで、セラピストとして日本で活動しています。

 

フィリピンには「ヒロット」という伝統療法があります。

 

現代ではヒロットマッサージとも言われています。

 

その歴史は古くから伝わり、その原型は5世紀頃が発祥だとか。

 

そんなミステリアスでまだまだ未知なる伝統療法ヒロットの魅力をご紹介!!!

 

伝統療法ヒロットのルーツ

 

スピリチュアルパワーを持つ施術者

古代ヒロットは、ババイランという特別な霊能力を持つヒーラーがスピリチュアル診断を行い、霊をはらうための儀式を目的とされたのが根源。

 

それは「健康とは神からの贈り物で、病気やケガは霊によって引き起こされる」という考えや定義が元となっています。

 

1800年代までのフィリピンでは西洋医学が浸透していなかったのもあり、ケガや病気を患った人々はババイランの元を訪れていたとか。

 

一括りにヒロットとは言いますが、実はヒロットのマッサージはヒロットの一部でしかないっていうのがまた奥深い…。

 

フィリピン古来の民間療法

日本では病気やケガをしたときは真っ先に病院へ行くように、フィリピンでは病院に行く前に先ずはヒロットに診てもらおうというのが主流でした。

 

故にフィリピン伝統療法は老若性別問わず受けていただけます。

 

民間療法は産婆さんから始まり、内臓機能を高め身体を回復させるマッサージが広がっていき、今ではモダンヒロット=現代版ココナッツオイルトリートメントとして日本でもヒロットが知られています。

 

自然科学療法

ヒロットでは、バージンココナッツオイル・バナナの葉・竹の棒・ハーブ等、自然の恵を使用することから非科学的な療法として伝えられてきました。

 

現代医療ではほとんどが化学療法なので、病気やケガをしたら当たり前に病院へ行き、薬局で処方される薬に対してありがたく飲むことも少ないのではないでしょうか?

 

ヒロットで使用するものは、施術者が道具を手にするまでに農家の人々や管理者、販売者などフィリピンの文化に触れることで生産の背景を想像しやすく、ありがたい気持ちを生みやすいのも魅力のひとつです!

 

ヒロットマッサージの魅力

HILOT(ヒロット)の文字に込められた思い

ヒロットの文字には施術者の心構えの意味もあります。

 

H=Hope(希望)

I =Inspiration(感性)

L=Love(愛)

O=Optimism(楽天主義)

T=Trust(信頼)

 

上記は、私がフィリピンで受講したヒロット講習で最も魅かれた言葉♪

 

施術者としてクライアントへ希望を与えたり信頼関係を築くことは前提だけど、自分のルーツでもあるフィリピンにはこんなにもホスピタリティ溢れる施術があるなんて!…という感動を今も鮮明に覚えています。

 

心身共にアプローチできる施術

ヒロットの施術は、バージンココナッツオイルの香り・時間を感じない空間・クライアントの身体の状態にカスタマイズした施術によって、副交感神経が優位になることで心も体も緩めてくれます。

 

何よりもヒロットの心構えにある、希望・愛・楽観主義・信頼が心身にアプローチできているともいえます。

 

特にフィリピン人の特性にある楽観主義が人の心をポジティブに導いてくれるので、日本でも長いこと問題視されている現代病にはピッタリの精神!

 

施術者によって手法が違う

私がフィリピンで受講したときに、日本人では数少ないヒロット認定講師である山端香代子先生に言われてしっくりきた一言。

 

「ヒロットはマニュアルがあって無いようなもの。その人がヒロットとして行う施術は、誰がなんと言ってもヒロットだからね。」

 

そうなんです。ヒロットには正解がないのです。

 

ホスピタリティ精神を持って、フィリピン伝統療法の概念・歴史・文化を知った上で施術者として活動する人はどんな手法を加えてもそれはヒロットの施術なのです。

 

フィリピンでも日本でも、いろんな手法・能力を持つヒロットに出会えます♪

 

文化と伝統が生み出したアート

ヒロットは、ヒーリングアート(癒しの芸術)とも言われています。

 

クライアントの体感はもちろん、施術者が表現するヒーリング、クライアントとのエネルギーの交換、バナナの葉で行うスキャニング、バナナの葉にココナッツオイルを塗りロウで炙る姿からも、人間自体が表現者となりそこにはアートを感じられます。

 

ヒロットが行われているその空間のすべてが生モノの芸術なのです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

まだまだ記事にはまとめられない情報が満載の伝統療法ヒロット。

 

こればかりはやっぱり、体感していただきたいです♪

 

マニラブメディアでも沢山のスパをご紹介していますので、ぜひフィリピンにいる方も日本にいる方もヒロットのトリートメントを受けてみてください!

 

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