フィリピンで有名なアニメ「ボルテスV」。知名度の高さは戒厳令に関係?

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こんにちは!ナビマニラです。

 

フィリピンと関わる日本人が驚くことの一つにロボットアニメ「超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)」の人気の高さがあります。

 

「たとえ嵐が吹こうとも、たとえ大波荒れるとも…地球の夜明けはもう近い」と歌うボルテスVの主題歌の歌詞の意味はわからずとも、日本語でそらで歌えるフィリピン人は少なくありません。

 

このアニメがフィリピンで初めて放映されたのは1978年、マルコス政権による戒厳令下です。

 

当時「マジンガーZ」や「闘将ダイモス」等の日本のロボットアニメが日替わりで放映され、中でも一番人気があったのはボルテスVでした。

 

5人のパイロットが一致団結し、地球を侵略しようとするボアザン星人と闘うというストーリーに、当時の子供達は自分自身を重ねながら見ていたのでしょう。

 

ところが、あと残り4エピソードというところで、いきなり放送が打ち切られます。

 

「暴力的で子供たちの教育に良くない」と、マルコス大統領が放送中止を決定したのだとか。

 

しかし「きっと団結して権力に抵抗するというテーマに、大統領が危機感を持ったのに違いない」と人々は噂しました。

 

ボルテスVの最終回を見そこなった当時の子供達は、不条理さと悔しさをかみしめながら育ち、8年後のエドサ革命の中心的枠割を担う世代となります。

 

エドサ革命世代にとっては、ボルテスVは自由の象徴であり、特別な意味を持つものとなったのです。

 

この記事では引き続きこんな内容が読める

○ 年月を経て、ボルテスVが再放送
○ 形を変え、ボルテスVがコロナ禍で再登場

 

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《「ナビマニラ」とは 》

日刊まにら新聞より2008年に創刊。マニラをはじめフィリピンの各地のグルメや街歩き、旅行といったライフスタイル、エンターテインメントなどの情報をお届けしています。

 


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